TOEICの点数あげて、英語ペラペラになるぞー!
英会話上達を目指して、TOEICの勉強をしている方、多いのではないでしょうか?
TOEIC高得点の人は、英語上級者で、英会話も流暢なイメージですよね!
でも実は、TOEICで高得点を目指して勉強しても、英会話が上達する訳ではないんです。
この記事では、
- TOEICを勉強しても英会話上達できない理由
- TOEICよりも優先すべき勉強法
- TOEICを勉強すべき人/タイミング
について、実体験を踏まえて解説します。
この記事を書いた人:
- 国際系学部卒業
- アメリカ1年留学
- 豪ワーホリ2年経験
- TOEICスコア875点(大学1年時)
本記事を読むことで、あなたの英会話上達のための、より効率的で即効性のある勉強法を知ることができます。
英語ペラペラを夢見てTOEICを勉強している方は、ぜひ参考にして見てください。
目次
TOEIC高得点=ペラペラ?
ネイティブでも満点は取りにくい
そもそも、ネイティブの人でも、満点どころか低いスコアを出してしまう事があります。
TOEIC自体、ビジネス英語や文法中心に作られているので、日常英会話には直結しないんですね。
私たちがビジネス用語や敬語の語彙がなかったり、日常的に「間違った日本語」を使ってしまっているのと同じです。
わたしの大学の先生(アメリカ人)も、
ネイティブでも700点代とか珍しくないよ〜。文法とか専門的な知識は、勉強している日本人の方がわかってるからね。
と言っていました。
当たり前ですが、ネイティブの子供たちは、TOEICで高得点は出せなくても問題なく英語を話せますよね。
もちろん、ビジネス英語や正しい文法の知識はあった方が良いですが、そもそも簡単な英語がまだ話せないのであれば、まず優先すべきは日常英会話だと言えます。
わたし自身の場合
わたしは学部が国際系だったのもあり、大学でもTOEICの対策サポートや、定期的な試験の開催がありました。
大学2年生のときに米留学がしたくて、1年生の時はできるだけ高得点を取ろうと、いつもTOEICの勉強をしていました。
留学前のスコアは、875点という悪くはない数字でしたが、英語がペラペラだったかというと決してそうではありません。
むしろペラペラには程遠い、カタコトの英会話しか出来ませんでした。
「試験に出てくる英語」の知識はあっても、実践的な英語力がなかったんです。
そのため、留学先では全く授業についていけず、毎日膨大な量の宿題に追われ、よく泣いていたのを覚えています。
授業どころか、他国からの留学生との会話でさえ苦戦し、なかなか馴染む事が出来ませんでした。
TOEICの勉強によって、英語力が上がった面もあると思いますが、留学前にもっと英会話の練習をすれば良かったと後悔しています。
世界ではマイナーなTOEIC
「世界で通用する試験」のイメージもあるTOEIC。
実はTOEICは日本発祥ということを知っていましたか?
元来TOEICプログラムは、世界経済が激動する中、海外進出が進む70年代の日本において、日本人の英語によるコミュニケーション能力の育成を急務と考えた北岡靖男氏によって発案されたものです。
TOEIC、その歴史と理念
毎年およそ600〜700万人の受験者数がいるTOEICですが、日本人の受験者数は241万人。
なんと全世界のTOEIC受験者の約3割が日本人なのです。
また、日本人だけでなく韓国人の受験者割合も多く、
韓国では、この数年200万人前後の人がTOEICを受験したとされています。(中略)世界全体の受験者数の8割以上が、日本と韓国のみで占められているのです。
English Journal Online
このように、実は日本人向けの英語試験であるTOEIC。
自分の英語力を試すのには良いですが、英会話上達を目指すのであれば、必ずしもベストな勉強法とは言えません。
TOEICを勉強しても喋れない理由
高得点をとっても、英語が話せない人が多いと言われるTOEIC。
なぜTOEICを勉強しても、英語が話せるようにならないのでしょうか。
実用的でない
冒頭でも述べましたが、TOEICはビジネス向け。
日常英語はほとんど試験に出てきません。
どんなに知識を蓄えても、実践できる機会がほぼないので、いつまでも体に身につかないんですね。
語学=実践しないと伸びない
TOEICの勉強に限らず、そもそもほとんどの日本人は、義務教育で英語を6年以上学んでいます。
教科書に登場する英語はどれも日常会話なのに、なぜ多くの人が「英語が全く話せない」のでしょうか。
答えは、語学は実践しないと絶対に伸びないからです。
言葉は道具と一緒で、試行錯誤して失敗を繰り返さないと、いつまでも身につきません。
野球初心者がいきなりホームランを打ったり、サーファー初心者がいきなり波に乗れないように、練習の積み重ねをして初めて、道具は使いこなせるようになります。
わたし自身の経験
わたしも多くの人と同じく、英会話へのコンプレックスがありました。
今でこそ難なく英語が話せますが、TOEICスコアを伸ばしても、「英会話への苦手意識」は無くなりませんでした。
アメリカ留学していたから、そんなにペラペラなんだね!
とよく友人に言われますが、わたしの場合、留学前と帰国後の英会話のスキルはそこまで大きく変わりませんでした。
むしろ英語が話せるようになったのは帰国後。
英語を使い続けられるように、毎日友だちと英語で会話していた事が大きな要因です。
英語に限らずスペイン語も、中南米を旅しているときに毎日使い続けた結果、日常会話レベルまで話せるようになりました。
また、海外を旅しているとよく、(ネイティブでないのに)英語がペラペラな地元民に声をかけられます。
英語教育を受けていない人でも流暢な人が多いのは、彼らが観光客に毎日英語で話しかけているからです。
この事からも、語学上達への最短ルートは「座学ではなく実践する事」であると言えます。
TOEICよりオススメの勉強法
それでは、どのようにすれば英会話を一気に上達させることができるのでしょう。
ここでは、「TOEIC学習よりも時間を費やすべき勉強法」を紹介します。
英会話できる友達を作る
まずは、一緒に英会話をしてくれる相手を探しましょう。
外国人に限らず、日本人でも構いません。
「英語上達を目指している人」は、あなたの周りにたくさんいます。
英会話が一気に上達する人としない人との違いは、ここで「恥を捨てて実践できるかどうか」です。
一緒に英会話するっていっても、やっぱり恥ずかしくて結局練習できてない…
こういう方は、絶対に伸びません。
語学を磨くことは、将来の選択肢を一気に増やし、本当に人生を豊かにしてくれます。
一瞬の恥のために、より豊かな人生を失わないように努力しましょう。
英会話教室/イベントに参加
相手を探すって言っても、周りにそんな友達いないしな。
外国人の友達も欲しいけど、こっちから声をかけるのもハードル高い…
そんな方へオススメなのが、英会話イベントへの参加です。
最近は「カフェで英会話」のような、気軽に参加できるイベントも増えてきました。
あなたの住んでいる街の近くの「英会話イベント」を検索し、勇気を出して参加してみましょう。
一度コミュニティに参加してしまえば、そこから友達の輪は一気に広がり、すぐに英語環境を作ることが出来ます。
Duolingo
世界で一番ダウンロードされている無料の語学学習アプリで、最近はテレビやYouTubeの広告でも見るようになりました。
ゲーム感覚で楽しく語学学習をすることができ、実用的な単語や会話文を中心に学習できるので、身につきやすいです。
わたしは旅をしている時、「Duolingoで単語や会話文を勉強しながら、現地で毎日使い続ける」という習慣を実行していました。
中南米を1年間旅した結果、スペイン語とポルトガル語は日常会話程度なら話せるようになりましたよ!
単語帳でも何でも、大切なのは「学んで終わりにしない」ことです。
頭に入れても、実践しなければすぐに忘れてしまい、学習に使った時間が無駄になってしまいます。
座学で学んだ内容を忘れないように、実践できる環境づくりに力を入れましょう。
- 英会話をする相手や機会を見つける
- Duolingoや単語帳などで勉強する
- 勉強した内容を「1」で実際に使う
これを習慣化していけば、あなたの英会話レベルは一気に上達します。
国内留学
以上の条件を満たし、より海外に近い英語環境を作る方法として、国内留学を勧めています。
語学学習のために海外へ行くのはハードルが高いですが、国内でもほぼ同じ学習環境を実現でき、むしろ海外留学よりもメリットがたくさんあるんです。
詳細はこちらの記事をご参照ください。
TOEICを勉強するメリット
じゃあ、TOEIC勉強しても意味がないって事?
こう思われるかもしれませんが、もちろんそんな事はありません。
TOEICを勉強するメリットはたくさんあり、具体的に以下のような事があげられます。
- 留学/就職先へのアピール(履歴書に書ける)
- 自分の英語力を数字で見る事で、今後の英語学習のモチベーションになる
- 間違って覚えていた文法や表現を、復習して正す事ができる
大切なのは、あなたの英語学習の中での「TOEICの優先順位」を知ること。
例えば、単純に英会話上達を目的としているのであれば、先述したように、実践環境を作る方が優先されます。
また、留学でなく単純にワーホリに行くだけであれば、渡航前はまず英会話上達に専念し、帰国後に自分の英語力をチェックするのも良いでしょう。
TOEIC学習は、ビジネス英会話だけでなく、リーディング・リスニング・語彙力も鍛える事ができます。
まずは、「あなたが今やるべき英語学習法は何か」を考えて、優先順位に従ってこなしていきましょう。
まとめ
本記事では、「TOEICの勉強は、必ずしも英会話の上達につながらない」という事を解説しました。
英会話を上達させるポイントは、座学ではなく「いかに英会話の機会を増やすか」です。
最初は誰もが失敗を恐れたり、恥ずかしがったりして、なかなか英会話にチャレンジできないものです。
しかし、英語がペラペラになれる人となれない人を決める分岐点は、ずばりここにあります。
「一人で淡々と勉強できる」という理由で、座学のみに時間を費やすのではなく、少しでも早く英語をマスターするために、勇気を振り絞って英語環境を作ってください。
この記事が、あなたの英語上達へのヒントになり、より人生を豊かにするきっかけになればと思います。
あなたが胸を張って「英語が話せます!」と言える日が来る事を、心から応援しています。
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