世界一周に、どんなカメラを持っていくかで迷っていませんか。
写真の知識はないけど、絶景や旅の思い出はいいカメラで撮りたい!
最近のスマホも画質はいいけど、一眼の方がきれいって聞くし…
わたしも世界一周へ旅立つ際、何を持っていくべきかとても迷いました。
そこで本記事では、あなたが世界一周に持っていくべきカメラの種類を、写真家×バックパッカーの筆者が、自身の経験と知識をふまえて解説します。
- 世界一周(3年)バックパッカー
- カメラ歴10年
- 一眼レフ/ミラーレス/GoProユーザー
- 副業で写真販売するフォトグラファー
本記事を読むことで、初心者でもカメラタイプによる違いやメリットを知り、あなたの旅のおともに最適なカメラを選ぶができます。
写真の知識がなくて、旅先に持っていくべきカメラで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
初心者にはスマホがおすすめ
結論から言うと、カメラ初心者さんには、一眼レフよりも圧倒的にスマホがおすすめです。
具体的に、以下のような理由があげられます。
- 一眼レフ=きれいな写真ではない
- 携行性・使いやすさ
- 一眼レフ顔負けの最新スマホ
- 「絶景写真」は加工されたものも多い
- 費用・リスク
それでは、それぞれの理由の詳細をみていきましょう。
一眼=きれいな写真ではない
一眼だったら、初心者でもいい写真が撮れそう!
こう思っている方が多いですが、一眼で「いい写真」を撮るためには、マニュアル操作が必須になります。
つまり、知識や経験がないと、一眼レフならではの良さは引き出せません。
もし初心者が、マニュアル操作なしで「綺麗な写真」を撮るとしたら、プロが使うような1本数十万円のレンズが必要になります。
初心者向けの、低価格な一眼レフでオート撮影をした写真では、加工しない限り、最新スマホの写真にさえ見劣りしてしまいます。
携行性・使いやすさ
これが一番のポイントです。
撮影に慣れていないカメラ初心者にとって、シャッターチャンスの度に一眼レフを取り出すのは、思った以上に面倒。
とりあえず一眼は買ったものの、結局使い方がわからず放置している、という旅人をたくさん見てきました。
ウユニの星空のために一眼を買ったのに、使い方がわからずに結局カメラを放置している人にも会いました。
スマホの方が、撮りたいと思った瞬間にパッと取り出せて、どんな場面でもシャッターチャンスを逃さずに気軽に撮影することができます。
わたし自身も、一眼よりもスマホの方が率先して写真を撮っていることに気づき、トレッキングのような荷物がかさばる場面では、あえて一眼を持っていかないようにしています。
特に旅行においては、質より量をとった方が、後から見返しすのも楽しいですし、思い出もちゃんと残すことができます。
また、スマホの場合、撮った写真や動画をそのままSNSにあげたり、メールで誰かに送ることができるのも魅力ですね。
一眼レフ顔負けの最新スマホ
ご存知のように、最新スマホのカメラ機能は、一眼レフ顔負けの仕様になってきています。
前は一眼レフでしか出来なかった、シャッタースピードや露出調整、レンズの種類変更なども可能になり、一眼ユーザーとしては脱帽です。。
特に、カメラの知識やセンスがある人が使うと、もはや一眼で撮ったかのような写真に仕上がります。
つまり、スマホにする=妥協にはならないんです。
カメラ機能が充実した最新スマホが気になる方は、こちらの記事がわかりやすく紹介してくださっているので、参考にしてみてください。
「絶景写真」は加工されたものも多い
ウユニの星空写真、わたしも撮りたい!
息を呑むような星空のような絶景写真を、あなたもたくさん見たことがあると思いますが、実はそのほとんどがレタッチ(加工)されています。
結局加工するのであれば、高画質のスマホカメラでも一眼レフでも、仕上がりに大差はありません。
レタッチなしで良い写真を撮るとなると、プロ仕様の高額なレンズが必要になります。
特に星空写真となると、知識はもちろんカメラのポテンシャルが高くないと、きれいな写真は撮れません。
最近のスマホでは、星空撮影モードが搭載されているものもあり、クオリティに限界はあるものの、加工次第で美しい写真に仕上げることができます。
写真加工に抵抗がなく、SNS映えする絶景写真が撮りたいと言う方は、スマホの方が手軽にできるのでオススメです。
費用・リスク
先述しましたが、一眼レフ初心者でも「いい写真」を撮るには、高額のレンズが必要になります。
よくある勘違いですが、一眼レフは本体よりもレンズがより重要になります。
本体が最新のものでも、レンズが良くないと色がきれいに出ません。
色がよく出るレンズは、タイプにもよりますが、レンズだけで10万円以上します。
一方で最新スマホは、すでに色がよく出るレンズを搭載してくれています。
また、世界一周のような長旅では、紛失や盗難のリスクも高まります。
治安の悪い地域では特に、一眼を持っているだけでかなり目立つので、強盗にあうリスクも高まります。
それでも一眼が気になる人へ
ミラーレスがおすすめ
それでも一眼が気になる…諦めなきゃだめ?
- どうしてもスマホがしっくりこない
- カメラ構えて撮ってこそ写真!
こんな方には、ミラーレスカメラがおすすめです。
これから本格的に写真を撮っていきたいと言う方は、ミラーレスを選びましょう。
ただし、ミラーレスも一眼レフと同様に、付属の標準レンズではパフォーマンスに限界があるので注意が必要。
また、やはり一眼レフに比べると歴史が浅いので、商品ラインナップも一眼よりも少なめ&やや高額になります。
富士フィルムやキャノン、オリンパスなど、商品数が多く信頼ができるメーカーのものを選びましょう。
わたしの愛用カメラ
わたしが愛用しているミラーレスは、富士フィルムのX-T20。
他メーカーのものや、類似商品とも迷いましたが、
- プロ写真家も利用している
- プロ写真家の友だちに勧められた
- 一眼レフと同様の操作が可能
と言う理由から、こちらに決定しました。
型落ちして値段もお手頃になりましたし、パフォーマンスにも満足しています。
レンズは明るいものを
「明るいレンズ」ってどうゆうこと?
「明るいレンズ」とは、光をより多く取り入れてくれるため、色もよく出てくれるレンズです。
カメラのレンズには、どれも「F値(絞り)」の数値が設定されていて、これが小さければ小さいほど明るいレンズになります。
わたしはF値1.2のレンズを愛用していて、パフォーマンスに大変満足しています。
上のウユニの夕焼けの写真も一切加工なしでこの色彩です。
ただもちろん、明るいレンズほど値段は張ります。
スマホやカメラの類似商品で迷った際の、商品決定の目安として頭に入れておきましょう。
レンズは1本に絞る
一眼レフやミラーレスを持っている人は、持っていくレンズでも迷うところ。
被写体ごとにレンズを変えたいところですが、お気に入りのレンズ1本に絞って持っていくことをおすすめします。
わたしは当初、広角レンズと50mmの単焦点レンズを持っていきましたが、取り換えるのが思った以上に面倒で、結局お気に入りのレンズばかり使っていました。
上の写真はパタゴニアのフィッツロイ国立公園の朝日で、広角レンズが欲しくなるかと思っていたのですが、意外と50mmのレンズが大活躍。
レンズを1つに絞ってしまった方が、どんな写真を撮るか割り切って決められるのでオススメです。
ちなみにこの写真も一切加工なし。
お気に入りのカメラであれば、レンズにこだわらなくても楽しく撮影できます。
最後に:重要なのはセンスと被写体?
このマチュピチュの写真は、少しレタッチしていますが、わたしのiPhone5SE(化石と呼んでいます、笑)で撮影したものです。
長距離トレッキングやアウトドアもたくさんするわたしは、荷物を減らすために一眼レフを持っていかないことも多いですが、やはり景色がいいと何で撮影してもきれいなもの。
友人にも「これもスマホだなんて信じられない!」と褒められる写真が多いので、カメラ選びにはそこまで神経質にならなくていいのかなと思います。
この記事が少しでも、あなたのカメラ選びのヒントになったら幸いです。
旅先でたくさん、素敵な写真を撮ってきてくださいね!
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