インドの列車予約って、ハードル高いよね。。
インドの列車のチケットは、少し前までは、そう簡単に手に入れられるものではありませんでした。
順番を守らない現地人たちと、窓口でもみくちゃになって、死ぬ気でゲットしなければならない、もはやインド旅の洗礼。
でも数年前から、インドの列車の予約も、オンラインで簡単に予約ができるようになったんです!
そう、もうぼったくられたり、窓口でもみくちゃにされなくて済むようになったんです!
便利になりすぎて、ちょっと寂しい気もしますね(笑)
本記事では、IRCTCというサイトを通して、インドの鉄道/列車チケットを購入する方法を紹介します。
- 長期でインドを旅する予定/している
- オンラインの列車の予約法を知らない
- 代理店を通さず自力で列車の予約がしたい
- ぼったくられずにチケットを購入したい
本記事を読むことで、ハードルが高かったインドの列車のチケットを、誰でも簡単に、時間とお金をセーブしながら購入出来るようになります。
これからインドを旅する予定のある人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
IRCTC とは
IRCTCとは、インド国鉄の予約サイトです。
航空券と同じように、オンラインで予約&支払いが完了すると、Eチケットが発行されます。
アプリもあるので、どこにいても簡単に列車の予約ができます。
IRCTCは、日本の携帯電話番号でも利用できますが、その場合100ルピー(200円前後)の手数料がかかります。
また、海外の電話番号だと、登録の時点でエラーが連発するなど、なかなか苦戦するので、現地でSIMカードを購入したほうが便利かもしれません。
現地の番号があると列車だけでなく、
なども簡単に利用できるようになるので、長期滞在する予定の方は、通話SIMを持っていたほうが断然オトクです!
ネット予約なら、チケット代をぼったくられる心配もなく、また店舗まで足を運ぶ必要もなくなります。
3回以上バスや列車を利用する予定のある方は、ぜひ購入しておきましょう。
SIMカード購入法
SIMカードは、空港もしくは街中の携帯ショップ(AirtelやVodafone)で購入できます。
携帯ショップのほうが、料金プランの選択肢が多く、自分にあったプランを選ぶことができますが、面倒な方は空港で購入しましょう。
世界一周バックパッカーのゆきんこさんが、細かい料金プランについて、下記で解説してくださっています。
参照:インドでSIMカードを購入する方法!アクティベートの手順や料金プランも徹底解説!
ちなみに、わたしがムンバイでSIMカードを購入した時の日記がこちら(前半は関係ないので、SIM購入については後半を参照ください)。
アカウント登録
サインアップ
公式HP上部のREGISTERをクリックし、必要情報を入力します。
- User Name: ユーザー名
- Password: パスワード
- Confirm Password: パスワード確認
- Language: 言語(英語/ヒンディー)
- Security Question: 秘密の質問
- Security Answer: 秘密の質問の答え
2ページ目(Personal Details)は、本名・生年月日・既婚/未婚などの個人情報。
日本の携帯電話番号で登録する場合、日本の国番号は81(インドは91)なので、電話番号(Mobile)の左の欄には、81と入力します。
3ページ目(Address)に住所を記入し、規約へ同意したら、仮登録は完了。
- “Copy Residence“とは、オフィスの住所を自宅住所と同じにするかどうか。特にない場合は”Yes”で大丈夫です。
- ”Please inform me about IRCTC Co-branded credit card through Phone/Email/SMS (Optional)”とありますが、お得情報メールのサブスクなので、不要であればチェックは外してください。
本登録&ログイン
登録したメールアドレスに、内容確認のメッセージが送られてくるので、記載されたリンク(”Click Here”)から本登録を完了させます。
このとき、日本の携帯電話番号で登録した人は、先述した100ルピーの支払い画面に移るので、クレジットカードで支払いを済ませましょう。
列車の予約
空席照会
フライト予約と同様に、出発地・目的地・日付を入力して検索します。
車両クラス・女性専用席などの詳細検索も可能です。
- Anubhuti Class(特別席)
- AC(エアコン付)
- Tier(ボックス型寝台)
- Economy(エコノミー寝台)
- Sleeper(エアコン無し寝台)
- Chair Car(座席)
- Second Sitting(予約なし座席・複数名と相席)
リストの上に行けば行くほどハイクラスになっています。
乗降車地・座席指定
画像は、デリーからアーグラー(タージマハルの町)までの検索結果です。
上部の”Runs On: M T W T F S S”というのは、その便の運行曜日を表します(左から、月曜〜日曜日の頭文字)。
試しに、一番上の便をクリックしてみたら、このように出ました。
WLとは、ウェイティングリストの略で、数字は何人が空席待ちをしているかを表しています(画像の場合、31人がキャンセル待ち)。
希望の便を選択して、左下の“Book Now”をクリックします。
このとき、選択した便が当初の検索内容(発着駅・乗車日)と異なる場合、注意書きが出てきます。予約画面に進む前に、発着駅が変わっていないか、いま一度確認しましょう。
それから乗客情報の入力画面に行くので、名前・年齢・国籍・パスポート番号などを入力します。
このとき、保険(Travel Insurance)の加入や、座席のアップグレードの希望欄もあるので、必要があればチェックしましょう。
支払い&予約完了
そのまま支払い画面に進み、カード情報などを入力し、支払いを完了させます。
支払いが完了すると、登録したメールアドレスに、上画像のようなEチケットが送られてきます。
印刷する必要はないですが、当日はいつでも、パスポートと予約画面が見せられるようにしておきましょう。
これでもう、列車の予約は完了!とても簡単ですよね。
連携アプリ ixigo
ここで、一緒にインストールしておくと便利なアプリ、ixigoについて紹介します。
ixigoとは?
ixigoとは、列車の運行状況が確認できるアプリです。
ちなみに運行状況だけでなく、列車・フライト・ホテルの予約などもできる優れモノ。
一昔前までは、インドの列車は
- 遅延・キャンセルが多い
- アナウンスがない(もしくはヒンディー語)
- プラットホームがすぐ変わる
などの理由から、乗車するまでのハードルがとても高かったんです。
現地の人に聞いてもわからなかったり、みんな言ってることが違ってたらい回しにされるのが当たり前でした。
でもこのアプリがあれば、そういった不安が一気になくなって、安心して電車を待つことができるんです!
ixigoの使い方
IRCTC(もしくは窓口・代理店)で列車の予約が完了したら、チケットにPNR(Passenger Name Record)という番号が記載されているので、確認しましょう。
この番号を入力すると、予約した便の運行状況や、発車するプラットホームなどの情報を見ることができます。
ただし、どの車両が自分の予約した車両クラスかはわかりにくいので、列車が到着したら現地の人に聞いてみましょう。
ポイントと注意点
最後に、インドの長距離バスを利用する際の、ポイントと注意点について紹介します。
乗降車駅の確認
大きな街だと特に、鉄道駅が複数あるため、発車駅が思っていた場所と違っていたなんてこともよくあります。
特に予約画面の時点で、勝手に「近郊の駅」に変更されてしまっていることもあるので、支払い画面に行く前に、駅名と場所を確認するようにしましょう。
また乗車中も、定期的にGPSで現在地を確認するようにしましょう。
インドは到着のアナウンスがないことが多く、ホームに駅名が書かれていないこともあります。
気付いたら乗り過ごしていたなんてことのないように、目的地までの距離も常に頭に入れておきましょう。
運行状況を確認
先述しましたが、インドの列車が定刻発車することは、きわめてまれです。
2〜3時間まちや、到着ホームがチケットに記載されているものと違うなんてことは、よくあることです。
ixigoアプリを使ったり、現地の人に何度も聞いてみたりして、確実に乗車できるようにしましょう。
基本的に相席
ん?わたしの席に知らないおじさん寝てる…ぞ?
インド列車あるあるが、たとえ予約をしていても、他の人が勝手に座っていたりすることです。
特に、寝台の下段を選んだ場合、3〜4名が仲良くソファーみたいにして座っていたり(笑)
予約をしていない人や、寝台の上の段に登るのが面倒くさい人など、色んな人が座ってます。
お願いすればどいてくれますが、あらかじめ寝台の上段を選んでおくと、勝手に占領されることも少なくなるのでオススメです。
夜の到着は控える
治安が悪い地域では特に、明るいうちに行動するのが、旅の安全の基本。
もともとの到着予定時刻だけでなく、遅延のことも考えて、到着予定時刻が早めの便を選択しておきましょう。
3時間以上遅れるなんてパターンは、日常茶飯事です。
到着時刻にあまり選択肢がない場合は、
- 駅の近くの宿に泊まる
- リクシャーを利用して目的地まで移動
など、やや割高でも、安全を優先した対策をとるようにしましょう。
おすそわけに注意
インドは優しい人が多いので、ご飯やお菓子をたくさんご馳走してくれます。
特にチャイは、みんながおごってくれるので、飲みすぎて糖尿病になりそうなほど。笑
でももちろん、警戒も必要。
毒を盛られていないか、最初の一口は慎重にいただきましょう(睡眠薬が入っていたら、変な味がしてすぐわかります)。
ちなみにチャイは、車内販売(バケツ片手に「チャーイチャーイ」ってチャイ屋さんがきます)なので、毒を盛られる可能性はあまりなく、そこまで警戒しなくて大丈夫ですよ!
防犯対策&グッズ
長距離移動の場合は特に、寝ている間に荷物が盗まれないようにしましょう。
寝台は上段を選ぶだけで、荷物が盗まれにくくなります(登り下りは少し面倒ですが)。
特に貴重品は、どんな時も肌身離さず。
カバンはチャックに南京錠をつけ、ワイヤーロックで席に取り付けておけば、安心して寝れますよ。
最後に
技術の発展にともなって、ますます安全かつ簡単に旅ができるようになった現代。
便利になりすぎて、昔のバックパッカーの苦労話を聞くと、信じられないようなエピソードばかり。
列車の予約もしかり。
昔のように、嘘つきたちに騙されて、ぼったくられるなんて心配もなくなりました。
それでも、あえてアプリを使わず、昔のように窓口で直接買って、「インドの洗礼」を楽しむのもよし。
旅をどうカスタマイズするかは、あなた次第。
インドの旅、中でも列車の旅は、本当に刺激的でいい人生経験になります。
あなたが無事に「カオスの国」の旅を楽しめますよう、心から祈っています!
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