ネイティブみたいな発音で英語を話せるようになりたいと思っていませんか?
アメリカ人みたいな発音でペラペラになりたい!
どうせ英語を話すなら、ネイティブみたいな発音がかっこいいですし、わたしもずっと憧れていました!
しかし、発音へのこだわりが、あなたの英会話上達への妨げとなっている可能性があります。
その理由として、
- 英語上達のために最優先すべきは英会話の機会を増やすこと
- 発音へのコンプレックスは、英会話の機会を減らしてしまう
- 初心者が無理にアクセントを真似すると、間違った発音で覚えてしまう
という事があげられます。
まずは「発音へのこだわり」を捨てることこそが、あなたの英会話をグンと上達させる鍵となるのです。
この記事では、
- 発音にこだわらなくて良い理由
- よくある勘違いと失敗例
- 発音よりも大切にすべき英語上達のポイント
を、実体験やネイティブの友人たちの意見をもとに解説していきます。
この記事を書いた人
- 国際系大学卒業
- アメリカ 1年留学
- シンガポール短期留学
- 豪ワーホリ2年経験
- 現在は10ヵ国以上の多国籍スタッフと仕事
目次
よくある勘違い
アメリカ英語=かっこいい
世界中で多様な英語が話されている現在でも、「アメリカ英語(アメリカ人の発音)」に憧れる人は多いです。
なぜなら、日本の英語教育のほとんどはアメリカ英語で行われており、アメリカ英語=ネイティブの発音と無意識に感じているからです。
そのため、これが逆にコンプレックスとなり「アメリカ人みたいな発音をしなければならない」と思っている人も多いです。
しかし、国や地域をまたげばアクセントも変わり、アメリカ英語を嫌う人もたくさんいます。
イギリス人の友人が「アメリカ英語は違和感しかなくて苦手。」と言っていたり、豪ワーホリ中は現地で「うわ、めっちゃアメリカ英語だねw」と馬鹿にされたりしました(苦笑)
「アメリカ英語=クール」と思っているのは、主に日本人くらいなんですね。
「ネイティブ発音」
そもそも、「ネイティブの発音」とはどんなものでしょう。
ネイティブみたいな発音になりたい!
こういう方も多いですが、アメリカやイギリス、カナダやオーストラリアだけでなく、アイルランドやシンガポール、南アフリカも全て英語ネイティブの国になります。
近年では英語の多様性に対応するため、TOEICなどのリスニングテストでも積極的に、様々なアクセントの英語が取り入れられるようになりましたね。
ご存知の方も多いと思いますが、上記の国どうしでも発音は全く違います。
わたしが通っていた大学では、「英語は多様で正解はない」ことから、「国際英語」の事をあえて「World Englishes」と(Englishを複数形にして)呼んでいました。文法的には間違っているのですが、英語に優劣はないという事を表していたんです。
それだけでなく、日本語にも様々な訛りがあるのと同様に、上記の国内でも地域によって、訛りや方言は大きく異なります。
僕はオーストラリア西海岸の出身だけど、クインズランド州(北東)のアクセントは本当に理解出来ないよ。会話なりたたないからね。笑
英語は十人十色で、発音の正解は人それぞれ。
なので、あなたの英語が「かっこ悪い、劣っている」という事は決してありません。
ペラペラな人=発音がいい
韓国人や香港人の方が、日本人より発音がいい気がする。
英語初心者の方は、英語が話せる人を見ると「発音がいい」という印象を受ると思います。
ですが、「発音がいい」訳ではなく、実はみんな各国独自のアクセントで話しています。
また、使用している英語も、中学で習うような基礎単語のみで話している場合が多いです。
つまり、みんな自分のアクセントを恥じずに、積極的に英語で自己表現しているだけなんです。
つまり、英語がペラペラになるポイントは、アクセントではなく「使うこと」であると言えます。
発音にこだわらなくて良い理由
発音に正解はない
上述したように、世界中で英語が話されている今、英語は国・地域の数だけあります。
そのため、「アクセントの正解」は人それぞれで、アクセントの種類に優劣はありません。
ネイティブ同士でさえ、
アメリカ英語って聞いててイライラする
アイルランド人は何言ってるかわからない
こういう方が山ほどいます。
しかし、日本の方言と一緒で、自分が慣れ親しんでいるアクセントでないと、違和感があるのは当たり前ですよね。
ポイントは、みんなアクセントは違っていても、英語でコミュニケーション出来ているという事。
日本英語でも、基礎英会話がしっかりできる人をバカにする人はいません。
仮にあなたのアクセントを笑う人がいたら、「英語の多様性をまだ知らないんだな」と思って、考え込まずに英会話を楽しみましょう!
上達スピードが遅くなる
英会話がなかなか上達しない人の特徴として、アクセントに自信がないせいで英会話のチャンスを逃している、という事があります。
野球に例えると、バットも使った事がない人が、いきなりホームランを狙っているのと一緒です。
スポーツでも仕事でも、最初は誰でも初心者で、練習の積み重ねによって成功にたどり着く事ができます。
アクセントばかり気にしていては、いつまでたっても英語という道具を使う練習ができません。
他アクセントに対応出来なくなる
特定のアクセントだけ勉強していると、他のアクセントの人と話すのが困難になります。
私もそうでしたが、アメリカ英語で育っているせいで、ワーホリでオーストラリアに行った多くの日本人が「オーストラリア英語が分からなすぎる」と泣きを見ることもしばしば。
「アクセントは各国・地域の数だけある」という前提で勉強しないと、英語は話せるようになっても聞き取りが出来ず、コミュニケーションが出来ないという結果になってしまう事もあります。
恥をかく可能性
英語はRの発音が大切です。舌を丸める練習をしましょう。
誰もがこう教わっているので、「いい発音は舌を巻く!」と、無意識のうちに思っている方も多いです。
ですが、これは要注意。
なぜなら、LとRの発音を意識しすぎているせいで、類義語を混合して恥をかいている人を頻繁に見かけるからです。
Lの発音を、巻き舌を意識してRにしてしまったせいで、下ネタだったり下品な類義語に変換してしまっている人をたくさん見てきました…
基礎英会話がまだできていない人がアクセントを意識しすぎると、逆に大恥をかいてしまう事もしばしば。
恥をかかないためにも、まずは日常会話をマスターしてから、アクセントを改善していく事が重要になります。
ちなみに、Rの発音で極端に舌を丸めるのはアメリカ英語くらいです。
スペイン語圏やイタリア・インドの方々は、母国語の発音に合わせて、英語のRも強い巻き舌(タングトリル)で発音する場合が多いです。
それでも支障なく英会話が成り立つので、アメリカ人の発音を無理に真似する必要はない事がわかります。
コミュニケーションはほぼ視覚
メラビアンの法則によれば、人がコミュニケーションで情報を得る際、以下の要素が主に影響を及ぼすと言われています。
– 話の内容などの言語情報が7%
– 口調や話の早さなどの聴覚情報が38%
– 見た目などの視覚情報が55%
Wikipedia:メラビアンの法則
ここから、コミュニケーションをするにあたって、言語(英語のスキル)よりも、見た目や態度の方が重要だという事がわかります。
英語がペラペラでも暗い人より、カタコトでもフレンドリーで、一生懸命話そうとしている人の方が圧倒的に印象はいいですよね。
アクセントを勉強したところで、実際に英語を話す機会がなければ、いつまでも上達できません。
発音はあとで直せる
それでもアメリカ英語がかっこ良く聞こえる…
もし特定のアクセントに憧れているのであれば、後からいくらでも修正可能です。
むしろ、英会話のレベルをあげてからの方が、より発音の違いや発音の仕方がわかるようになり、修正しやすくなります。
私も昔は日本語英語でしたが、今は完全にアメリカ英語になっています。
アクセント修正は急ぐことではないので、最初は自分が喋りやすいアクセントで英会話に集中しましょう。
発音よりも重視すべきこと
それでは、何に気をつければより早く英会話が上達出来るのでしょうか。
最後に、英会話上達において優先すべきポイントを解説します。
日本英語の劣等感をなくす
まずは「発音が下手」という劣等感を無くしましょう。
先述したように、アクセントに優劣はなく、日本語英語でも全く問題はありません。
コンプレックスを乗り越えないと、いつまでも英語を使えず、「英語ペラペラの夢」は実現できません。
最初は「間違ったらどうしよう」と躊躇してしまいますが、一度それを乗り越えたら、一気に英会話が楽しくなりますよ!
会話の機会
英語上達への一番の近道は、いかに英会話の機会を増やせるかにかかっています。
先述した野球の例のように、何事も「道具を使って練習」しないと、いつまでも上達しません。
「聞き流すだけで英語マスター」「役立つ英語表現集」のような教材で、ひたすら座学をやっていても英語ペラペラにはなれないと断言します。
まずは1日でも早く、英会話を練習できる環境や相手を見つけて実践しましょう。
また、一番効率的な方法として、国内留学を勧めています。
詳細はこちらの記事をご参照ください。
フレンドリーさと積極性
最初はどんなに「英語で失敗する」のが怖くても、間違えを恐れずにどんどん使っていきましょう。
先述したように、コミュニケーションの大半は視覚(態度や表情)に影響されます。
積極的に英語で話すことによって、周りの人もあなたに好感をもち、親密に話しかけてくれるようになります。
日常会話を英語で表現できるようになる
英語で話そうと思っても、話す内容が思い浮かばなければ話せるようになりません。
まずは、日本語で普段友だちと会話しているような内容を、英語で表現出来るようになりましょう。
よく初対面の人とする会話の内容として、
- 出身地
- 経歴やバックグラウンド
- 趣味
- 最近やった事/行った場所
また、自分のことだけではなく、ちゃんと会話のキャッチボールが出来るように、相手にも質問で返せるようになりましょう。
もし身近に英会話の練習ができる友達がいるのであれば、知っている英単語を頑張って振り絞って、日常会話ができるようにしましょう。
中学英語レベルの語彙力でも、練習さえすれば十分英語ペラペラになる事ができます。
まとめ
今回は、アクセントにこだわりすぎると、英会話上達の支障になる理由を紹介しました。
また、英会話の練習においては
- アクセントは各国多様で、互いに優劣はない
- 「日本語英語=発音が悪い」は間違え
- アクセント勉強は、基礎英会話マスターをしてから
ということが大切なポイントである事も解説しました。
最初から「完璧な英語」を話すのは不可能ですが、ミスを積み重ねて練習していく事で、コンプレックスは無くなります。
そして、気づけば英語が自然に話せるようになり、胸を張って「英語が話せる」と言える日が来るでしょう。
まずは日本アクセントで、英語ペラペラを目指しましょう!
この記事が、少しでもあなたの英会話練習のモチベーションをあげるきっかけになれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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