人生に一度はやりたいと、誰もが夢見る「世界一周」。
SNSや雑誌などで世界中の絶景写真を見て、
わたしもいつか行きたい〜!
と思った事がある人も多いのではないでしょうか。
でもスケールが大き過ぎて、何から始めたらいいかわからない…
そこで今回は、世界一周経験者のわたしが、旅の計画の立て方について説明します。
- バックパッカー歴10年
- 女1人で世界一周経験(3年無帰国)
- 過去に40カ国以上を訪問(アジア・オセアニア・北中南米・中東・アフリカ)
- コロナ収束後、2回目の海外長期旅行を計画中
この記事では主に、旅の準備のスタート地点である「計画・ルート決め」を主に紹介しています。
世界一周で必要な持ち物は、こちらの記事で紹介していますのでご参照ください。
まだまだコロナ禍で、海外旅行はしばらく無理じゃない?
と思っている方も多いと思いますが、世界一周は通常の海外旅行よりもずっと、準備に手間も時間もかかります。
もし「いつか世界一周したい」と思っているのであれば、いつでも夢が実現できるよう、今のうちに出来る準備を進めておきましょう。
それでは、順番に解説していきます!
目次
TO DO リストを作る
まず、旅の目的を決めなければルートは決まりません。
旅の準備の中でも、一番ワクワクするのが「TO DO リスト」の作成です。
もう既にいくつか、行きたい場所が思い浮かぶ人もいるのではないでしょうか。
マチュピチュ行ってみたい!
ボリビアのウユニ塩湖はマスト!
まずは書店やSNSで、「死ぬまでに見たい世界の絶景」のような写真集や、世界中の絶景写真を検索してみましょう。
また、他にも旅の計画に役立つアイデア例をあげてみました。
- 行きたい所(世界遺産・絶景スポット・ビーチ)
- アクティビティ(サファリツアー・ダイビング・トレッキング)
- 本場のグルメ(中国の麻婆豆腐、フランスのクロワッサン、メキシコのタコス)
- イベント(NYでカウントダウン、リオのカーニバル、インドのホーリー祭)
また、わたしの過去の旅の写真をインスタグラム(@yukatravelblog)に載せているので、もし良ければ参考にしてみて下さいね♪
行ってみたい場所がある程度決まったら、地図アプリのお気に入り(ピンを立てる)機能を使って、世界地図で俯瞰出来るようにしましょう。
Google Mapでもいいですが、多くのバックパッカーが愛用しているオフライン地図アプリ、Maps.meがオススメです。
こちらは「旅の必需品アプリ」としても別記事で紹介しているので、出発前にダウンロードして、使い勝手に慣れていた方が良いです。
ピンの色やマークの種類が豊富なので、上ように自分が行った・行きたい場所を好みに合わせて見える化する事が出来ますよ♪
ルートを決める
行きたい場所リストがある程度完成したら、次はルート造り。
「世界一周のルート」と言うと、よく東周りか西周りで比較されます。
ですが、個人的には「どっち周りか」はこだわるべき点ではないと思っています。
むしろ優先すべきは、それぞれの目的地のベストシーズンを調べる事です。
ベストシーズンを調べておく
せっかく目的地に来たのに、毎日悪天候で何も出来ず、絶景を見れずに終わってしまっては本末転倒です。
ハイシーズンでなくても良いですが、オフシーズン(雨季・ハリケーンシーズン・厳冬期など)は避けましょう。
Dlift(ドリフト):海外旅行ベストシーズン
また、個人的にオススメなのは、ハイシーズンとオフシーズンの間のショルダーシーズン。
ショルダーシーズンに行くと、
- 人混みを避けられる
- 交通費や宿泊費の祝日料金を逃れられる
と言ったメリットがあります。
どんなに素晴らしい絶景も、観光客であふれかえっていたら萎えてしまいますよね。
なのでわたしは基本的に、ショルダーシーズンを狙って行くようにしています。
予定はざっくり余裕を持って
また、予定はつめすぎず余裕を持って立てましょう。
特にパッケージツアーではなく、バックパッカーのようなタイプの旅の場合、1つの場所に計画よりも大幅に滞在してしまうケースも少なくありません。
- 予想以上に移動に時間がかかってしまった
- 旅先で会った人に、知らないオススメスポットを教えてもらった
- その町が好きになりすぎて、つい長居してしまった
わたし自身も、思った以上に楽しかった中米で長居してしまったせいで、冬になろうとしているパタゴニアに急いで飛行機で飛んだという経験があります。
特に長期間で旅を考えている人は、計画はざっくりと決めて、後でプラン変更があっても臨機応変に対応出来るようにしておきましょう。
期間
次に、旅の期間を決めましょう。
休学や有給、休業を使って出発する人は、その期間内(1年ほど)に旅を完了しなければなりませんね。
わたしが今まで会ってきた世界一周旅行者は、大半が「脱サラした自由人(無職)」でしたが、学校を休学している学生さんにもたくさん会いました。
自分が世界一周するなら、どれくらいの期間を設けるかどうかを決め、先ほど決めた「行きたい所リスト」と「シーズン」を当てはめていきましょう。
航空券のタイプを決める
世界一周中に利用する航空券には、大きく分けて
- 世界一周航空券
- LCC(格安航空券)
の2種類のタイプがあります。
世界一周航空券
メリットやデメリットは?
LCC(格安航空券)
近年ではお馴染みになった、LCC(格安航空会社/Low Cost Carrier)。
ちなみにわたしは、世界一周航空券ではなくLCC派です。
その理由は、以下のような点があげられます。
先述した通り、人との出会いや思わぬトラブルなどによる、急な旅程変更はつきもの。
特に、旅先で新たに行きたい場所が増えた際に「もう航空券買っちゃってるから…(涙)」と断念するのはもったいないですよね。
スケジュールに縛られず、旅先を存分に楽しめるように、わたしはLCCを使うようにしています。
世界一周航空券とLCC、結局どっちがいいの?
2タイプの航空券、どちらがあなたに向いているかリストにしてみたので、参考にしてみて下さいね♪
世界一周航空券がオススメ | LCCがオススメ |
---|---|
旅行期間・予算が限られている。 | 期間やスケジュールに縛りがない。 |
行き先がハッキリ決まっている。 | 気ままに旅するバックパッカースタイル。 |
とにかく「地球一周」がしてみたい! | 陸路メインで移動する。航空券は最低限に。 |
予算を決める
世界一周をしようと思っている誰もが知りたい旅の費用。
一般的に、世界一周の費用の相場は、だいたい200万円前後と言われています。
しかし、予算は
- 旅のスタイル
- 旅先の物価
- 旅の期間
などの要素によって、大きく差が出てきます。
予算を決める前に、以下の点について考えてみましょう。
旅のスタイルは?
行き先は全く一緒でも、旅のスタイルによって予算は大きく変わります。
旅のスタイルというのは、
- 極力予算をおさえたい、安宿・ローカル食堂メインの「貧乏バックパッカー」スタイル
- 節約はしたいけど、治安・清潔感・観光の為には投資したい「ちょっとだけ贅沢」スタイル
- リゾートや高級ホテル、ツアーも楽しみたい!「思いっきり贅沢」スタイル
のように区分できます。
ちなみにわたしは貧乏バックパッカースタイル!
1日の予算は¥3,000前後で、1ヶ月あたりの予算は8〜10万円。
地域別予算
各国の物価の違いも頭に入れて、エリア別の予算を決めましょう。
例えばバックパッカースタイルの旅であれば、1日の予算目安は以下のようになります。
- アジア(東南〜インド):¥1,000〜¥2,000
- 北米:¥6,000〜¥7,000
- 中南米:¥2,000~3,000
- ヨーロッパ:¥7,000〜¥8,000
- アフリカ:¥3,000〜¥4,000
例えばアジアでは(国にも寄りますが)、宿泊料金が¥400〜¥500の安宿を簡単に見つけることが出来ます。
食費は、ローカル食堂を中心に回れば、一食あたり大体¥100〜¥300。
特にお金のかかるアクティビティをしなければ、おおよそ¥1,000〜¥2,000で1日を過ごせるという計算です。
このように、観光や緊急時(盗難・事故など)の出費を除いた予算目安なので、予算はギリギリを狙わずゆとりを持って設定しておきましょう。
観光・アクティビティ
先ほど述べたように、ツアーや観光名所巡りなどのアクティビティをすると、旅の予算は大幅に変わってきます。
なので「TO DO リスト」がある程度出来上がってきたら、そこにかかる費用も一緒に頭に入れておきましょう。
予算にかかわらず避けたいのは、お金を気にしすぎて本当にやりたいアクティビティを妥協するという事。
お金をケチって行かなかったイースター島、帰国してから後悔…
なんてことの無いように。
重要性の低いものへの出費はなるべく抑えて、自分が本当に好きな事には思い切りお金を使えるように、予算管理はしっかりと!
毎月の予算に、観光費(プラス1〜2万/月)という風な予算も設定しておくと、アクティビティも楽しめるのでオススメです♪
資金調達・貯金
予算がある程度決まったら、今のうちにコツコツと貯蓄をしておきましょう。
既に働いている方はなるべく出費を抑えて、毎月定額貯金できるように専念!
学生さんなら、長期休暇中にリゾートバイトをすると、効率よくお金が貯まるのでオススメです。
もしアウトドアや自然が好きであれば、山小屋バイトもオススメです!(山小屋歴3年)
ほとんど生活費がかからないので、簡単に毎月20万円ほど貯金する事ができますよ〜。
ちょっとした誘惑に負けそうになった時は、
「¥1,000あったらアジア1日旅出来る…」
と心を鬼にして、夢の世界一周のためにコツコツ節約していきましょう!
出発の時期を考えておく
休学・退職手続き
もし休学・退職をして旅に出ようと思っている方は、
- いつから
- どれだけの期間
旅に出るか、ぼんやりとでいいので考えておきましょう。
まだまだコロナ完全収束には時間がかかりそうですが、いつでも旅に出れるような環境は作っておきたいもの。
特に退職となると、事務手続きだけでなく、仕事の引継ぎや退職の意思を伝えるタイミングも考えねばなりません。
「旅に出る!」って決意しても、上司に辞職したいって言うタイミング掴むの難しいよね…
退職の意思は、出来れば3ヶ月ほど前もって会社に伝えておきたい所。
何時でもスムーズに旅に出られるように、学校や職場の環境を整えておきましょう。
引っ越し
もし上記の計画が完了し、いざ出発準備を開始するとなったとき、住居をどうするか考えておきましょう。
引っ越しを考えている場合、今のうちに不用品を整理しておきましょう。
わたしは不用品だけ処分して、必要な荷物は実家で保管してもらいました。
不用品をメルカリやヤフオクなどのオークションで売れば、旅の資金にプラスする事ができますよ♪
また、旅行期間が短期(〜半年)の場合は、引っ越さずに家賃を払い続けた方が、出費も手間も省けます。
一時的に知人に住んでもらえば、不在中の家のメンテナンスも任せられるので一石二鳥。
また、Airbnbのような「空き家貸し出しサービス」を使って収益化してもいいですね。
旅の計画が出来たら
さぁ、旅のプランが完了したら、次は事務手続き。
パスポートやクレジットカードの準備に、予防接種、各種役所手続きなど、時間がかかるものばかりです。
そこで次回は、「計画編」に続いて「手続き編」の記事を書こうと思いますので、お楽しみに!
最後に
コロナ禍の完全収束まで、まだしばらく時間がかかりそうで「いつになったら海外旅行に行けるの?」と思っている方も多いはず。
わたしもそのうちの一人です。
ですが、旅の準備は思った以上にやる事が多く、時間がかかります。
だからこそ、「世界一周」と言う大きな夢の実現のため、今のうちにコツコツと準備をし始めましょう。
「いつかやりたい事」は、行動しなければ一生「いつか」のままです。
もしあなたが「いつか世界一周をしてみたい!」と思っているのであれば、1日でも早く旅に出て、美しい世界を体験して欲しいです。
ちなみにわたしは、来年2022年のコロナの状況次第で、再び長期旅行に出ようと計画を始めています。
旅を愛する皆さんと一緒に、再び海外旅行に出かけられる喜びを味わえたらと、心から願っています!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました☆
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