オーストラリアのワーホリビザ延長のために、誰もが経験するファームジョブ。
ファームと言っても、タイプやエリアもたくさんあって、どれにすべきか迷ってしまいますよね。
歩合の方が稼げるって聞くけど、しんどいのは嫌だな〜
ビザ延長申請の期限がせまってて焦ってる‥
本記事では、オーストラリアで2年間のワーホリを経験した筆者が、実際に働いた5種類のファームでの経験をもとに、仕事の選び方とオススメについて解説します。
ファームジョブを探していて、何の仕事にするか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
探し方
知人の紹介があれば確実ですが、そうでない場合、以下の求人情報サイトで検索しましょう。
- Job Search(オーストラリア政府HP)
- Gumtree
- Seek
- 日豪プレス
また、TwitterなどのSNSで求人情報を呼びかけてくれている人も多いので、ハッシュタグを利用して検索してみるのも◎
実際に働いている人から生の声や最新情報を聞けるので、信頼性も高まります。
ファーム生活
ファーム生活の1日は早いです。
ピッキングの場合、まだ暗いうちから出発し、朝日とともに収穫スタートというパターンがほとんど。
車を持っている人が、それぞれのシェアハウスに迎えに行き、みんなで職場まで相乗りで行きます。
収穫量や天気によって、午前中だけで終わる場合もありますが、お昼ごはんを持って行って、休憩時間に食べるといった流れ。
基本的に田舎なので、そこら中にカンガルーやコアラがいます。
最初は感動しますが、すぐに見飽きます。笑
近くにビーチや街があるファームはいいのですが、本当にド田舎の方だと、休日はやることがありません!
暇なのは苦手という人は、近くに遊びにいける場所がある農家を選びましょう。
ほとんどの人はシェアハウスに住むので、友達もできやすく、休日はファームの仲間たちとバーベキューをしたりします。
「ファーム=英語が話せなくてもできる仕事」というイメージですが、シェアメイトや同僚たちはみんな国際色豊か。
ファーム中でも英語が上達したいという人も、簡単に英語環境を作ることができます。
わたしが経験した仕事
レタス
最初にやったのが、レタスのカッティング。
ここで3ヶ月ほど働き、セカンドビザも申請&ゲットしました。
- 場所:ガットン(Gatton, QLD)
- 報酬:時給制($20/h)
- 給与:約$800/週
- 体力度:★★★☆☆
時給も普通で、それほど稼げるというわけではないですが、ほぼ毎日仕事があり、給与も安定していました。
レタスの箱を載せたトラクターと一緒に移動しながら、レタスをカットして詰めていきます。
腰を曲げながらの作業なので、慣れるまでは辛いです!
そして最初のうちは、トラクターのスピードについていくのに必死。
でも、農家のおばあちゃんたちが強いのと一緒で、そのうち慣れます(笑)
作業中は他のメンバーとずっとお喋りできるので、仕事中のストレスは少なかったです。
トマト
仕事が見つけやすいトマトのピッキング。
バケツにトマトを入れていき、いっぱいになったらトラクターに持っていくスタイル。
- 場所:ガットン(Gatton, QLD)
- 報酬:歩合制($8/バケツ)
- 給与:平均$60/日
- 体力度:★☆☆☆☆
正直、あまり稼げないです(稼ぐツワモノたちはいますが)。
ただ、他の作物がシーズンでない時でも募集している事が多いので、仕事がないときの繋ぎにはいいと思います。
りんご
- 場所:ハーコート(Harcourt, VIC)
- 報酬:歩合制($30-33/ビン)
- 給与:$100-200/日
- 体力度:★★★★☆
梯子を持って移動しながら、前にかけているカゴバッグにりんごを入れていきます。
バッグがいっぱいになったら、用意してくれている大きなビンに入れていき、ビン1つ当たり$30くらいの報酬がもらえます。
ピッキングの方法は、カラー(指定された色・熟成度のものだけ採る)と、ストリップ(色関係なしに全部もいでいく)ピッキングの2種類。
カラーは$33.21/ビン、ストリップは$30.11/ビンでした。
慣れるまでは、1日3ビンくらいしか埋められません。
慣れている子は、7〜8ビン分採るので、1日$200-250くらい稼いでいます。
どの歩合制の仕事もそうですが、集中力を切らさずに、ずっと同じペースで続けられる人にはいいかもしれません。
いちご
- 場所:アルディンガビーチ(Aldinga Beach, SA)
- 報酬:歩合制($1.1-1.5/kg)
- 給与:$150-400/日
- 体力度:★☆☆☆☆
トロリーに座りながら畑を移動し、両脇にあるいちごを摘んでビンに入れていく作業。
いちごの値段は変動しますが、遅い人でも120kg/日は収穫できます($150/日くらい)。
早い人だと1日300kg以上摘むので、週に$3,000以上稼いでいる人もいました。
わたしが経験したファームジョブの中では、一番体力レベルに対してのコスパが良かったと思います。
一番辛かったのは、1日の労働時間がとても長かったこと。
畑の規模に対して労働者が少なく、なのにいちごは2〜3日もすればあっという間に真っ赤になっていきます。
なので毎日、朝日と同時に開始し、日が暮れるまで働かされていました。
稼ぎ目的で来ている人はいいのですが、一日中ずっといちごの収穫となると、ノイローゼになりそうでした‥。
腰が痛くならないようにクッションを買ってきたり、好きな音楽を持ってきたりと、みんな工夫していましたが、それでも辛い(笑)
ただ、町のビーチはとっても綺麗なので、とにかく稼ぐのが重視という方にはオススメです!
その他
その他、単発でやった仕事もざっくり紹介します。
- カボチャ、さつまいも(ガットン、時給$22)
- ブロッコリー(ガットン、時給$22)
- パッキング(ガットン、時給$23)
パッキングの仕事は時給制かつ、天候に左右されないので、体力関係なしに安定した給与がもらえます。
わたしは体を動かしている方が好きなので、パッキングは単発でしかやりませんでしたが、女の子にはオススメ。
ポイントと注意点
計画通りに行かない
どのファームでも共通しているのが、計画通りに行かないということです。
- 仕事がなくて待ちぼうけ
- 悪天候で仕事が中止
- 突然の解雇
- 労働時間が毎日変わる
こんなのは日常茶飯事です。
わたしもりんご農園の時は、りんごの成熟が遅れていたせいで、着いて2週間も待ちぼうけを食らいました。
農園の都合で、一緒に働いていた人たちが突然いっせい解雇されたり。
「ファームは稼げる」とよく言いますが、実はとても不安定なんです。
また、稼げる人気の仕事として、チェリーのピッキングがあります。
わたしはやっていませんが、“Australian Dream”と言われるほど、週に$3,000以上稼ぐ人も多い仕事。
でも、その人気に対してシーズンも短いので、行ってみたものの仕事が見つからず、稼げる前にシーズンが終わったという人も少なくありません。
なのでファームを選ぶ時は、万が一の場合に備えて、近くに別のファーム・移動先が多いロケーションを選びましょう。
特に、もしあなたがビザ延長を検討しているのであれば、早めにファームを始めた方がいいです。
「労働日数88日」とはいえ、上記のような理由で5ヶ月ほどかかってしまうこともあるからです。
個人的には、クインズランド州が年中農作物があり、仕事が探しやすいのでオススメです。
違法・悪徳ファーム
とても多いのが、悪徳ファームや仲介業者。
- 最低賃金を下まわっている
- 税金を支払っていない
- シェアハウスが悪環境(すし詰め状態)
- 給料未払い
特に英語の話せない人はすぐに狙われます。
日本語の求人サイトは、特にブラックなところが多いので注意が必要。
また、ビザ延長のための日数もカウントしてくれていないファームも多いので、自分でしっかり出勤日をカウントしておきましょう。
目的を考える
せっかくワーホリに来ているのだから、ファームで働く前に目的ははっきりさせておきましょう。
出稼ぎ目的のみが理由でファームに来ている人は問題ないのですが、せっかくのワーホリ生活、農園だけで終わるのはもったいないですよね。
国際色豊かなチームであれば、充実した生活は遅れますが、居心地のいい日本人どうしでのみ過ごし、何も変わらずに帰国する人も少なくありません。
わたしが2年間のワーホリ生活のうち、ファームで働いたのはビザ延長のための4ヶ月のみ。後はバリスタやバーテンダーをやりながら、色んな街を転々と旅していました。
もしあなたが、ワーホリ生活に「国際経験」や「英語力アップ」を求めているのであれば、ファーム生活もキリがいいところで終わらせましょう。
まとめ
ファーム選びの際には、リスクを考えて選ぶことが重要です。
- 仕事がない場合、移動先はあるか
- ブラックではないか
- 充実した生活が送れるか(英語環境・ロケーション)
ビザを延長するか迷っている場合でも、ファームは1日でも早く始めてしまった方がいいです。
前半で日数を確保して、残りのワーホリ生活を好きに過ごせるようにしましょう。
あなたのワーホリ生活が、充実したものになるよう、心から応援しています!
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